上越市は19日、16年度当初予算案を発表した。一般会計は1132億7919万6000円で、前年度比10・0%増。特別会計と合わせた全会計の予算規模は1967億8706万4000円となり、同4・8%増加した。
一般会計歳出の性質別内訳のうち、普通建設事業費は234億8122万円で、前年度比115・3%増と倍増した。新クリーンセンター整備工事や(仮称)厚生産業会館建設工事の本格化に加え、春日新田小学校の一部と小猿屋小学校の統合校建設事業、新水族博物館整備事業などの大型事業が重なったことが主な要因。
主な事業では、春日新田小学校の一部と小猿屋小学校の統合校建設事業に13億1896万5000円を計上するとともに、17年度までの債務負担行為として限度額28億4833万1000円を設定。新水族博物館整備事業では、事業費14億8310万6000円を計上した上で、17年度までの債務負担行為として限度額83億6597万8000円を設定した。同事業に係る15年度計上分の予算と債務負担行為は、3月補正予算案でそれぞれ減額・廃止する。
合併以降では、12年度に次いで過去2番目の予算規模。会見に臨んだ村山秀幸市長は「新幹線が走り始めて1年。新たなまちづくりの第一歩を踏み出したい」と語り、最も重点を置いた分野に交流と定住促進を挙げた。また、大型事業が集中したことから、「今後2−3年は高い水準(1000億円超)の予算規模が続くだろう」との見通しを示した。
主な内容は次のとおり((新)は新規事業)。
▽(新)雪冷熱エネルギー活用事業 2777万円 雪むろ推進プロジェクトの支援
▽上越地域医療センター病院のあり方検討 995万5000円 医療機能や病床数など具体的に検討
▽(新)名立区新保育園整備事業 3095万1000円 公立1園、私立1園の統合移転に向けた設計、地質調査など
▽春日新田小学校の一部と小猿屋小学校の統合校建設事業 13億1896万5000円 新設校建設工事に着手
▽浦川原区小学校統合事業 1億5543万6000円 施設改修工事
▽小学校大規模改造事業 4億1078万1000円 7校の大規模改造設計と1校のプール改修設計、2校の大規模改造工事と4校のトイレ改修工事
▽小学校給食室改修事業 2億1695万5000円 4校の改修設計、2校の改修工事
▽中学校大規模改造事業 2億4389万1000円 1校の大規模改造設計と2校のトイレ改修設計、4校のトイレ改修工事
▽中学校給食室改修事業 1億1837万9000円 1校の増築設計、1校の改修工事
▽新水族博物館整備事業 14億8310万6000円 建設工事に着手
▽高田公園陸上競技場改修事業 2809万5000円 二種公認更新に合わせメーンスタンドやトラックの改修を行う
▽教育プラザ体育館改修事業 5億3871万1000円 耐震補強および大規模改修工事
▽博物館改修事業 4219万4000円 改修工事実施設計
▽小林古径記念美術館増改築事業 753万5000円 増築基本設計
▽(新)県立武道館のアクセス道路の整備(四ケ所大日線) 1109万2000円 測量委託、設計委託
▽都市計画道路黒井藤野新田線 8億8837万5000円 用地取得、物件補償、調査委託、測量委託
▽公営住宅整備事業 2億891万1000円 南新町住宅3号棟改修など
▽住宅リフォーム促進事業 1億円 住宅などリフォーム工事の経費一部補助
▽下水道センター機能高度化事業 5億8086万4000円 沈砂池長寿命化対策など
▽公共下水道整備事業 29億6265万3000円 汚水管渠、雨水管渠整備