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　富山県は１９日、１６年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比０・４％減の５５８２億１６５２万円で、３年ぶりのマイナスとなった。普通建設事業８２４億９００万円、災害復旧事業５２億４５００万円を合わせた投資的経費は８７６億５４００万円となり、同２・４％減少した。予算案は２６日開会の県議会２月定例会に上程される。
　特別会計１６４３億２３２２万４０００円（同２・５％増）、収益会計１５２億８７２０万円（同８％増）、企業会計４６１億６０３０万６０００円（同６・５％減）で、一般会計を含む予算総額は７８３９億８７２５万円（同０・１％減）だった。県債残高については、６７年以来、４９年ぶりに低減した。新幹線を除く公共事業（一般、直轄、災害）は６１５億８７００万円、主要県単独事業は１３４億５００万円となり、前年度に比べそれぞれ３・５％、１・３％減少したが、２月補正予算を加えた１４カ月予算ベースでは公共が０・１％減、県単独が３・５％の増加となる。
　会見した石井隆一知事は、当初予算案について「１４カ月予算で見ると一般会計は０・２％、政策経費は１・８％増加しており、積極的予算を組んだ。しっかりした財政基盤の上で、新しい新幹線時代の富山県をつくるスタートにふさわしい予算ができた」と述べ、「未来とやま輝き予算」と位置づけた。
　主な事業は次の通り。
【活力とやま】
▽工業用水道管路耐震・老朽化対策事業　２億３０００万円
▽（新）建設人材確保育成事業　３４０３万２０００円
▽水田農業生産振興対策事業　２億１５３０万円　乾燥施設、色彩選別機等の整備支援
▽（新）産地パワーアップ事業　４億１０００万円　機械・施設整備支援
▽県営水利施設整備交付金事業　３億２９１７万５０００円
▽団体営地域用水環境整備交付金事業　２０億１９８６万４０００円　小水力発電所の建設等
▽農業用水小水力発電受託事業　１１億３９００万円
▽県営農地整備事業　１２億５１６０万円
▽県営農村地域防災減災事業　２４億４９１７万５０００円
▽県単独農業農村整備事業　３億２０００万円
▽山のみち地域づくり交付金事業　８億３３４万４０００円
▽水産基盤整備事業　４億４８３５万円
▽（新）富山駅並行在来線高架下開発調整調査事業　５００万円
▽港湾総合交付金事業　７億６９００万円
▽新湊マリーナ建設事業　３億９３００万円
▽道路改良　（公共）８５億１０００万円、（県単）１５億９７００万円
▽都市計画街路総合交付金事業　５５億２８００万円
▽都市公園総合交付金事業　７億９３００万円
【未来とやま】
▽保育所整備事業　３億６７８７万円
▽高等学校建設事業　２億５８４１万５０００円
▽高等学校校舎等リフレッシュ事業　８億４６０６万６０００円　天井落下防止２４校
▽特別支援学校建設事業　５億７４０４万５０００円
▽多面的機能支払支援事業　２０億円
▽県営中山間地域総合整備交付金事業　２億９６１０万円
▽水と緑の森づくり事業　３億５７９２万６０００円
【安心みらい】
▽県立中央病院
・既存棟改修事業　９億４８３５万７０００円
・非常用発電機設備整備事業　５億７９２万９０００円
▽（新）県立大学看護学部施設整備設計等　９７６０万９０００円
▽（新）国際健康プラザプール吊り天井耐震化事業　１億５７６万８０００円
▽特別養護老人ホーム整備補助金　１億３５００万円
▽地域密着型介護基盤整備事業補助金　１３億４１８１万円
▽スポーツ施設リフレッシュ事業　２億５６１１万５０００円
▽再生可能エネルギー等導入推進基金事業　４億３１９６万７０００円
▽下水道総合交付金事業（小矢部川）　２６億８００万円
▽（新）地熱資源開発調査事業　１億２０００万円
▽水道管路耐震・老朽化対策事業　５億６０００万円
▽（新）三谷発電所（仮称）建設　３７８０万円　測量・設計
▽（新）あいの風とやま鉄道高岡新駅設置支援事業補助金　１億５２８３万３０００円
▽復旧治山事業　４億６５７４万８０００円
▽河川総合交付金事業　２９億９７００万円
▽砂防総合交付金事業　３７億７５００万円
▽駐在所・交番庁舎建設　７５９８万７０００円
▽（新）警察待機宿舎整備事業　２億５９４１万９０００円