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建設新聞社(長崎)
2016/02/20

【長崎】道守に高い関心 全国から250人

道守養成ユニット成果報告会
  道守養成 目標を大幅に上回る受講者

 長崎大学は12日、文部科学省の「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」で取り組んでいる道守養成ユニット≠フ成果報告会『地方の道をいかに守っていくか』を文教スカイホールで開いた。
 当日は、道守認定者や講座受講者のほか、文部科学省高等教育局の担当者をはじめ、国、県、業界団体からの来賓、さらには県外からの聴講者も含む約250人が参加。特に県外からは九州だけでなく、関東や中部など幅広いエリアから約60人も参加。国交省の登録技術者資格である道守≠ノ対する全国からの関心の高さがうかがわれた。道守成果報告会の会場
 本年度の実施状況を報告したインフラ長寿命化センターの森田千尋准教授は、道守の各コースとも当初の目標を大幅に上回る人数が受講(道守補助員=目標20人→受講者63人、道守補=45人→86人、特定道守=10人→12人)、県内自治体の土木技術職員向けの研修も含めると約200人が受講したと説明。さらに本年度は、県外(熊本県長洲町役場)でも道守補助員講習を試行した。今後も、九州地方整備局との連携やKABSE(九州橋梁・構造工学研究会)での養成講座の実施検討など、対象を拡大していく方針だ。
 また今後の課題として、▽受講生の増加が予想される特定道守講座の実施方法の検討▽小規模橋梁の包括維持管理(岐阜県)を参考にした認定者活躍の場の拡大▽MEの会(岐阜・愛媛)を参考にした認定者間の連携―を挙げた。
 続いて、道守各コースの本年度の受講者(道守補―星野建設鰍フ井上莉沙氏、特定道守―潟eックコンサルタントの野中寿人氏、拒ホ馬ビルサービスの入船惣二氏)がそれぞれ、受講・取り組み内容を報告。このうち、土木工事の現場監督補助業務を担当している入社3年目の井上氏は、「座学だけでなく、橋の点検など実践的なことが経験でき、とても勉強になった」と感想を述べるとともに、「地域のインフラを支えるのは地域の人々。この活動を広めて自分たちで維持管理していく意思が大事」と道守普及の重要性を訴えた。
 実施報告の最後には、道守活動優秀者表彰として、鰹繿黷フ群家光徳氏、錦建設工業鰍フ山本尚次氏、西九州開発エンジニアの江下忠氏に対し、インフラ長寿命化センターの松田浩センター長が感謝状を手渡した。
ksrogo