日本工業経済新聞社(茨城)
2016/02/19
【茨城】笠間市が当初予算案を公表
笠間市(山口伸樹市長)は18日、2016年度当初予算案の概要を明らかにした。主な事業では、(仮)地域医療センターかさま整備事業に2カ年18億3500万円、稲田地区の認定こども園整備事業に6億6912万4000円、来栖本戸線や南友部平町線などの幹線道路整備事業に4億311万8000円、笠間公民館リニューアル事業に2カ年7億8500万円、地域交流センターいわま建設事業に2カ年5億3000万円を盛り込んだ。
一般会計全体では304億5000万円とし、前年度と比べて4・6%の増。300億円を超えたのは初めてで、過去最大だった前年度を上回る規模の予算を編成した。普通建設事業費は前年度比20%の52億6422万2000円。
(仮)地域医療センターかさまは、南友部地内に市立病院(30床)を移転して建て替えるもの。規模はRC造2階建て延べ床面積3886・87u。内部には保健センター機能、地域包括支援センター機能、病児支援機能を併設。設計は且O橋設計(東京都)。事業費の内訳は、16年度7億3400万円、17年度11億100万円。
稲田地区の認定こども園は、いなだ保育所と稲田幼稚園を一体化して現稲田幼稚園所在地に建設する。施設はW造平屋建て延べ床面積1329・11u。定員は123人。設計は拠キ塚建築設計事務所(古河市)。
幹線道路整備事業では、来栖本戸線(L500m)や南友部平町線(L280m)、笠間小原線(L420m)、市道(友)2級5号線(L450m)などを推進。
笠間稲荷周辺まちづくり整備事業では、道路景観整備(L75m)や旧井筒屋本館の耐震補強・改修工事などを進める。事業費は、道路整備が3090万円、耐震改修が1億8573万9000円。4月にも旧井筒屋本館の曳家工事を発注する見通しで、耐震改修は秋ごろの発注となるもよう。
学校施設関連では、笠間中学校の武道場建設工事に2億7870万5000円を設定。規模はS造延べ床面積700u程度。設計は轄設計事務所(水戸市)。新規事業としては、各小学校校舎にエアコンを設置するため、実施設計費1656万8000円を計上。また、児童クラブ整備事業では、笠間小と北川根小の建設、友部第二小の実施設計に総額2億4267万4000円を充てる。
笠間公民館はリニューアルを行い長寿命化を図る。事業費の内訳は16年度3億1255万8000円、17年度4億7244万2000円。1982年の建設で規模はRC造(一部S造)3階建て延べ床面積3115・86u。設計は鰹建築研究室(水戸市)。
地域交流センターいわまは、W造平屋建て延べ床面積940uの規模。設計は渇ヘ野正博建築設計事務所(つくば市)。新年度に着工して17年10月ごろの供用開始を目指す。事業費の内訳は、16年度2億890万5000円、17年度3億2109万5000円。
このほか、エコフロンティアかさま設置に伴う福田地区地域振興整備事業では、堂ノ池周辺における集会所や公園などの整備に2カ年8億円を盛り込んだ。
また、公共下水道・農業集落排水・合併浄化槽整備事業に8億3749万円、石綿管更新や鉛製給水管解消などの水道施設等整備事業に1億6417万5000円を配分した。