静岡県は、富士山静岡空港ターミナルビル改修・増築工事について増築約5800平方b、全体が約1万7900平方bとする概要を発表した。2月議会に債務負担行為の議案を上程し、6月ごろの本体工事の一般競争入札公告を目指す。
新築部の屋根については、既存施設とのバランスや統一感を図り、西側地区を含めた全体の景観の調和を図るため、庇のある平屋根(大屋根)とする。
また、構造材としての県産材が等間隔に並ぶ木梁と深い庇は、柔らかい和の雰囲気を醸し、高い天井の天窓からの自然光がくつろぎの空間を演出する。県産材は約225立方b、原木換算で約1700本を使用する予定。
既存施設と増築部分はロビーや飲食・物販スペースでつながり、連続性を確保する。
この他の概要は、搭乗待合室が国際線400席、国内線190席。保安検査場は国際線3列(ファーストレーン1列)、国内線2列、手荷物受取は国際線ベルコン・フル2基分、国内線ベルコン・フル1基分、旅客搭乗橋4基(4番固定橋増設)。飲食・物販は約1701平方b、VIPルーム(3階)約120平方bとなっている。
今後のスケジュールは、6月ごろに本体工事入札を公告し、8月に仮契約。16年度の9月議会に契約案件を上程し、工事着手する予定。17年10月に増築工事を完了、一部(新国内線)供用を開始、18年10月の改修工事完了を目指す。
提供:建通新聞社
(2016/2/19)
建通新聞社 静岡支社