公益社団法人石川勤労者医療協会(金沢市京町、島隆雄理事長)は「城北病院本館改築工事」の施工者について、建築を真柄建設、電気設備を北菱電興、機械設備を鈴木管工業に決定した。今月末に契約を締結し、3月に起工する。
新病院はS造およびRC造地下1階、地上5階建てとなり、増築部分は延べ7521・34平方メートルで、完成後は全体で1万911・60平方メートル(現況は延べ1万124平方メートル)。病床数は現在の314床から292床となり、19(平成31)年11月の完成を予定する。
現在地での建替えのため、約3年半に渡る工期は解体・建設・改修を繰り返す。工程は改築1期としてまず、駐車場部分に西棟(1)と霊安棟を建設し、改築2〜4期で順次西棟(2)〜(4)を建て替えていく。東棟と接続棟は既存改修される。
最上階には全室トイレ付き・屋上庭園併設の個室の緩和ケア病棟を開設し、救急病棟を増床してHCU(ハイケアユニット)への移行も可能とする。椅子席で200名が収容できる会議室も設置。08年の浅野川浸水被害を教訓に電気系統は屋上階に置き、停電やライフラインの遮断に備え、一定期間分の医薬品・食料を備蓄する。総事業費については約40億円を見込んでいる。
設計は釣谷建築事務所(同市泉が丘)が担当している。