千葉市は18日、2016年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計の規模は対前年度比2・6%増の4004億円、特別会計(企業会計を含む17会計)の規模は同6・2%減の4368億2000万円で、これらを合わせた予算総額は同2・2%減の8372億2000万円。一般会計では新庁舎基本設計事業(16〜17年度)で総額1億4940万円、宮野木町第2団地建替事業(16〜17年度)で総額12億9220万円の継続費を設定。また、新清掃工場整備事業では環境影響評価で限度額1億8900万円の債務負担行為を設定するとともに、PFI導入可能性調査費等を盛り込んだ。一方、下水道事業会計では南部浄化センター汚泥消化タンク建設工事(16〜17年度)で総額5億4900万円の継続費を設定する。
一般会計歳出のうち投資的経費は、対前年度比7・5%増の383億1600万円(補助事業161億8200万円、単独事業221億3400万円)。
主な事業としては、新庁舎整備基本設計事業及び宮野木町第2団地建替事業以外に、特別養護老人ホーム整備事業で総額6億6280万円、柏井小学校大規模改造事業で総額4億8320万円、川戸小学校大規模改造事業で総額4億2830万円、桜木小学校大規模改造事業で総額3億8010万円、みつわ台南小学校大規模改造事業で総額6億280万円、旧磯辺第二小学校解体事業で総額5億円、犢橋中学校大規模改造事業で総額4億4430万円の継続費(期間はいずれも16〜17年度)を設定。
新庁舎は、現在の敷地内に延べ約5万u、概算総事業費298億円で検討中。本年度は新庁舎舎整備事業手法等検討調査を日本設計(東京都新宿区西新宿2−1−1)へ委託して進めており、年度内に建設位置を固めたうえで基本設計に入る予定。
宮野木町第2団地(花見川区宮野木台3−2−1他、敷地面積約5500u)については本年度、実施設計を土屋建築研究所(千葉市中央区中央4−13−2)へ委託している。同団地は1964年に建設されたもので、21棟57戸(木造平屋26戸、準耐火構造平屋31戸)が整備されている。老朽化への対応と、土地の有効活用を図るため、RC造3階建て、延べ約3700u、戸数74戸で建て替える。
新清掃工場は、既存の清掃工場の中で最も老朽化している北谷津清掃工場を16年度末で廃止し、その跡地に建設する。新清掃工場はガス化溶融方式、処理能力585t/日(195t/日×3炉)で計画。新年度から環境アセス等の手続きに入り21年度に建設に着手、26年度の稼働を目指す。
このほか、千葉駅周辺の活性化グランドデザインで先行的事業に位置づた西銀座周辺再開発等事業フレーム検討及び中央公園・通町公園に係る調査費1600万円や、磯辺4丁目及び磯辺3丁目の液状化対策事業費24億1600万円、海辺の活性化関連で稲毛海浜公園再整備事業費(ビーチライン基本設計、歴史と自然の海辺ゾーンの一部の基礎調査)も計上した。