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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/02/18

【山梨】総合球技場整備へ/知事所信表明

 後藤斎知事は、17日に開会した定例県議会で所信表明を行った。後藤知事は県政の課題として総合球技場の整備を挙げ、リニア駅の近郊への整備を目指し、「明年度に検討委員会を設置し、施設の機能・規模、建設場所などの検討に着手してまいります」と述べた。

 総合球技場の整備に向けては、10万人近い県民から整備を求める署名が県に提出されているほか、後藤知事と高校生との意見交換会でも「球技場に対する熱い想いをうかがった」と知事が説明。
 これらを踏まえ2016年度に、総合球技場を整備することを前提として、検討委員会を設置し、施設の機能・規模、建設場所、運営方法などの検討に着手する。
 建設場所については「交通の利便性が高く、本県を象徴する地域となる小瀬スポーツ公園周辺を含めたリニア駅の近郊への整備を目指し、リニア環境未来都市における施設として位置付けてまいりたい」と説明した。
 そのほか、高度医療の導入に向けては、検討委員会からの報告を踏まえ、従粒子線治療について16年度以降も調査・検討を進めたいと説明。
 小どもの発達障害に対する医療ニーズの急増に対しては、高度で先進的な医療センターの整備に早急に取り組みたいと述べた。具体的には、福祉プラザにある「こころの発達総合支援センターを移転し、より高度で精密な診断技術の導入などの充実強化を図るとともに、診療や教育などの生活全般を通した治療へ、これらの機能を持つ新たな施設を整備し、高度な医療提供体制の構築していくとした。そのため16年度には、医療関係者や有識者などによる会議を設置し、秋ごろをめどに発達障害の総合的な支援に向けた基本構想を策定すると述べた。
 産業界の人材育成については、甲府工業高校に全日制の専攻科を設置するため、16年度に産業界の代表者も加えた会議を開催し検討していくと説明した。