日本工業経済新聞社(群馬)
2016/02/18
【群馬】長野原町が川原畑配水池を新年度に建設
東部簡易水道整備事業の一環で長野原町は、新年度、「河原畑配水池」(同町川原畑)の建設を予定している。早ければ4月中に入札を行い、その後議会に契約議案を上程する見込み。配水池は地上式で面積は約1500u。利根設計事務所(前橋市)が年度末までの工期で実施設計を進めている。配水池は2017年3月末までに完成する予定だ。
同事業は1996年に着手しており、2019年度の完了を予定している。管の敷設のほか長野原、横壁、林、川原湯、川原畑の5カ所に配水池を整備する計画で、すでに4カ所は完成。今回の川原畑配水池が最後となる。配水池はいずれも地上式とする。
町は敷地の造成から貯水タンクや機械施設の施工、屋内の各監視装置の設置までを一括で発注する方針。完成は2017年3月末を予定している。
実施設計段階では、貯水タンクは120t程度のステンレスタイプを想定。約40世帯に上水が供給できるようにする。
配水池は傾斜地に建設するため、新たにブロック積み擁壁を整備する。実施設計の中で支持層が深いという結果が出ており、町担当者は、杭基礎を使う可能性が高いとの見方を示している。また、配水池の規模や設備、立地条件が「林配水池」に近いことから、工事内容は林配水池と似たものになる見込みだ。
林配水池は177tのステンレス製パネル配水池(貯水タンク)で、ステンレス製の電気室と滅菌室(10m×6m×2・5m)が隣接している。基礎はRC造(13・05m×5・95m、11・05m×5・98m)、杭はφ350o×57本。このほか擁壁の整備、敷地のコンクリート舗装などが行われ、配水池全体が高さ1・8mの柵で囲われている。
河原畑配水池完成後は、送水管と河原畑地区への配水管それぞれ1本ずつ接続する。配水池から同地区への上水管敷設も計画しており、配水池の整備状況を見ながら今後設計を発注する。