JR九州が平成31年春着工、33年春開業を目指す(仮称)熊本駅ビルの概要が明らかとなった。商業施設とホテル等で構成し、14階建て延べ約11万平方bの規模。同社の駅ビルとしては博多駅に次ぐ規模となる。駅ビル角に設ける1階から8階にかけての「水と緑の立体庭園」は日本初という。28年度から駅ビルの基本設計に着手する。
駅ビルを含む熊本駅開発構想について12日、同社の青柳俊彦社長が大西一史熊本市長に説明した。駅ビルは、1〜7階に商業施設、8階に会議室・バンケットルーム等、9階にシネコン、8〜14階にホテル(約200室)を設ける。駅ビル以外では、住居系として同社が展開するMJR(分譲マンション)、RJR(賃貸マンション)、SJR(シニア向け住宅)などを検討、立体駐車場は3カ所計2100台分を確保する。高架下には商業施設を整備する予定。投資額については構想段階であるとして示さなかった。
青柳社長は「政令都市熊本の陸の玄関口に相応しいものをと構想を練ってきた。これまでのJRの開発経験を生かし、白川口のシンボリックな水と緑の一体性ある駅ビルをつくりたい」と説明。これに対し大西市長は「上質な生活都市を目指した総合計画を策定中だが、まさに水と緑の立体庭園は上質な空間となる。市民にとって期待感の高まる嬉しい報告だ。市が整備する駅前広場もこの開発計画にマッチし素晴らしい空間にできるよう頑張る」と応えた。
今後は、28年度に駅ビルの基本設計に着手し、31年春着工、33年春開業、住居系開発は駅ビル開業後を予定している。
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西日本建設新聞社