アイシン軽金属(射水市奈呉の江、河原嘉史社長)が本社敷地内で計画のダイカスト新工場建設は、設計・施工一括でアイシン開発が受注、3月に着工の運びとなる。
規模はS造平屋建て5640平方メートル。既存工場の西側に建設し、ダイカストマシン800トンクラス16台、ダイカスト金型を導入する。アイシン・エィ・ダブリュ(愛知県安城市)と共同開発したアルミ製の次世代オートマチックトランスミッション(AT)用部品を生産する。11月の完成を予定している。4月から既存工場、17年4月に新工場で稼働を開始する。投資金額は約130億円で、うち工場建屋に約30億円、既存工場を含む生産設備(6カ年)に約100億円を充てる。
河原社長らは16日、富山県庁へ石井隆一知事を表敬訪問し、「省エネ技術などを導入し、コンパクトでクリーンな工場環境を実現させる。将来のさらなる成長に向け、今回の次世代AT用部品の開発・生産は重要な事業。会社の成長を通して、地域の発展にも貢献していきたい」と建設計画を報告した。石井知事は「将来を考えると非常に可能性の大きな計画。富山県の産業の骨格はものづくりであり、大変ありがたく、いろんな面で応援していきたい」と述べた。