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北陸工業新聞社
2016/02/17

【石川】施設解体へ調査費盛る/石川北部RDF組合当初予算が可決/一般会計14億円余/22年度末の事業停止後に備え

 志賀町矢駄でごみ固形化燃料(RDF)焼却施設「石川北部RDFセンター」を運営する石川北部アール・ディ・エフ広域処理組合の議会定例会は16日開かれ、16年度当初予算案を可決、閉会した。一般会計は14億6210万円で、22(平成34)年度末の事業停止後に備え、施設解体に向けた調査費を盛り込んだ。
 石川北部RDFセンターは、ダイオキシン類対策特別措置法の強化に対応するため、03(平成15)年に稼働開始。これまでに、維持管理費の高騰や、大規模更新工事に多額の費用が必要となることに加え、ダイオキシン抑制技術の向上により小規模なごみ焼却施設でも対応できる見込みとなったことから、23(平成35)年3月末に事業を終えることが決まっている。当初予算には、事業終了後の施設解体の諸課題について調査・検討する関連経費324万円を盛り込んだ。
 事業停止に伴い、運転管理期間を当初の17年度までの15年間から、5年間延長することも確定。今後の委託の進め方などを検討する費用として総額817万6000円も計上した。現在、運転管理業務は日立造船が担当している。
 当初予算には、運転管理業務委託料総額5億2500万円のほか、施設解体撤去費の支出などに備えた財政調整基金2億2005万1000円の積立金も配分した。
 同センターには1日当たり計160トンを処理できる専焼炉2基が配置されている。設計・施工は、日立造船・前田建設工業・南建設特定建設工事共同企業体が担当した。

hokuriku