北海道建設新聞社
2016/02/17
【北海道】北斗市が合宿誘致へ運動公園を拡充ー16年度に実施設計
北斗市は、押上1丁目にある運動公園で、サッカー・ラグビー兼用のコート2面とクラブハウスを新設する。2017―19年度の工事に向けて16年度は実施設計を進める予定で、総事業費には14億9000万円を見込んでいる。北海道新幹線開業でより身近になる関東以北も視野に、最も本州に近い北海道として合宿誘致による地域振興を図る。
建設予定地は、運動公園の西側に市道を挟んで隣接する農地。特養老人ホーム清華園の南側に位置し、新函館北斗駅から車で約20分の距離にある。
整備対象は4万1000m²、うちコート部分が2万2400m²。コート2面とクラブハウス1棟を新設するほか、観戦スペースと100台以上の駐車場整備を計画している。
コートは、国際規格を満たすサッカー場(長さ105m、幅68m)と、ラグビー場(長さ130m、幅70m)が収容可能なフィールドを2面備える。天然芝か人工芝かは15年度から検討を重ねており、16年度の実施設計で決定する。
クラブハウスは、RC造、2階、延べ200m²程度。利用者の動線を考慮し、コートとコートの間にある緩衝帯の中央に建設する平面計画案が浮上している。
16年度は、敷地内にある既存建物1棟の物件調査や地元説明会を経て用地買収に着手するほか、現地測量後に実施設計をコートなど造成系とクラブハウスの建築系に分けて、それぞれ在来型指名競争で入札する意向。
工事は、17年度に敷地の造成を進めてコートの下地づくりを終え、18年度にクラブハウスを単年度で建設、19年度にコートの芝張りや外構を仕上げて完了というスケジュールを想定している。基本設計は14年度に環境緑地研究所が担当した。
市は、施設拡充で市民のスポーツに対する需要に応えるほか、空港やフェリーターミナルを有し北海道新幹線も開業する陸海空の要地・函館圏域の利点を生かし、函館市や七飯町など周辺の運動施設と一体となって多種多様なスポーツの合宿や大会を誘致する考え。
冬季は使用しない方針で、管理体制は直営や指定管理者制度を含めて検討している。