鹿児島建設新聞
2016/02/17
【鹿児島】木質バイオマス発電、今夏にも工事着手
鰍hHI(東京都)は16日、鹿児島市七ツ島地区に保有している土地の一部を活用して発電能力が49MWの木質バイオマス発電事業を展開することを明らかにした。そのため、専用埠頭計画を変更する必要があり同日、県地方港湾審議会計画部会が原案通り答申。夏ごろに着工する。総事業費は235億円を見込んでいる。
計画によると、敷地面積は約6200u。年間発電電力量は約33万7000MWh。一般家庭の約7万7000世帯分の消費量に相当し、約20万tの二酸化炭素削減に貢献。18年後半の完成を予定している。18年度内には稼働したあと、20年間にわたり全量を九州電力に売電する。
また、燃料を船舶で運ぶ必要があることから利用船舶の大型化に対応するため、鹿児島港港湾計画の軽易な変更を同計画部会に諮り、了承された。
計画によると、燃料は、県内の間伐材を利用するほか、東南アジアからヤシ殻などを輸入。1万5000t級の船舶が必要となることから、既存の水深7・5m(L250m)岸壁では接岸できないことから、桟橋形式で10〜15m(L250m)を沖出して水深10mを確保して係留させる。