国土交通省中筋川総合開発工事事務所は、2016年度に横瀬川ダムの本体工を発注するため、事務作業など準備を進めている。16年度予算案では22億0300万円の事業費となっており、今後は予算成立後、具体的な手続きに入っていく。
ダムの概要は、形式が重力式コンクリート、堤頂長188・5b、堤体積16万3000立方b、集水面積11・4平方`b、湛水面積0・4`平方b。総貯水容量730万立方b。
中筋川沿川地域の洪水被害の軽減、吉瀬川と中筋川の河川環境を図り既得用水の確保、四万十市の水道用水(最大800立方b/日)を確保する目的などで整備する。環境負荷最小限を目指したエコダムとして、側水路減勢方式により滝や天然林を保全、山林保全措置制度で付替道路を縮減、ダムコンクリート用骨材を購入して原石山を削減、道路工事では軽量盛土工法で土地と樹木を保全するなどで取り組む。建設場所は宿毛市山奈町山田。
また本体工建設に関連し資材運搬などに活用する一生原トンネルは現在公示公告中で、4月19日の開札を予定している。概要は延長499b、NATM工法。
提供:建通新聞社