鹿児島建設新聞
2016/02/16
【鹿児島】川内原発周辺迂回道路計画、九電、県・市に申し出
九州電力は15日、川内原子力発電所周辺の住民や一般車両に対する安全確保を図るため、隣接する県道43号川内串木野線の迂回道路を建設することを明らかにした。また同日、県と薩摩川内市に対して建設計画の申し出を行った。
具体的には、発電所敷地から約1q離れた場所に迂回道路を建設し、既存の県道43号(約4q程度)と交換する方針。ルートは川内河口大橋付近を起点とし、みやま池付近を終点とする約3q程度で、事業費等は非公開。
九電によると、@発電所周辺の交通安全の確保と原子力発電所の運用性の向上A原子力発電所の防護対策の強化B避難道路の充実−の3点を目的として挙げている。
今後のスケジュールは、現地調査(地質調査・現地測量)を4月に予定しており、その調査結果を踏まえて詳細な計画を立案し、ルートが定まり次第、用地買収や道路工事を進める。具体的なタイムスケジュールや供用開始時期は未定で、「できるだけ早い時期での供用を目指したい」としている。
今回の計画申し出を受け、岩切秀雄市長は「地域住民を速やかに避難させるためには、川内原発周辺の迂回路は必要不可欠。今回の計画申し出はありがたい」と述べた.