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日刊建設タイムズ社
2016/02/12

【千葉】 新第1庁舎で継続費172・5億円/一般会計5.1%増の1408億円/市川市16年度予算案

 市川市は10日、2016年度当初予算案の概要を明らかにした。各会計規模は、一般会計が対前年度比5・1%増の1408億円、特別会計(5会計)が同0・2%増の960億4400万円、公営企業会計(病院事業)が同2・9%増の19億4400万円で、これらを合わせた全会計の予算規模は同3・1%増の2387億8800万円。一般会計では新第1庁舎整備事業(16〜19年度)で総額172億5730万円、道の駅整備事業(16〜17年度)で総額8億5000万円の継続費を設定。新第1庁舎は17年度の着工に向け16年度で入札・契約手続きを進める。また、次期クリーンセンター施設整備事業では地質・土壌調査費に加え、環境影響評価委託で限度額1億7800万円の債務負担行為を設定し、4か年で環境影響評価を行う。
  一般会計歳出のうち普通建設事業費は、対前年度比33・4%増の148億5490万8000円(補助事業33億9456万6000円、単独事業114億6034万2000円)。
  単独事業は15年度に着工した市民会館建替工事や新第2庁舎整備工事が本格化するのに加え、新たに道の駅の整備に着工することなどから、対前年度比62・8%(44億1895万3000円)増。一方、補助事業は(仮称)北市川運動公園整備工事や市川漁港整備工事などを実施するものの、都市計画道路3・4・18号築造工事や小学校耐震改修・建替工事の完了などで同17・1%(6億9987万8000円)減。
  新第2庁舎の完成は17年度を予定しており、完成後、仮本庁舎として現在の本庁舎(八幡1−1−1)から市民窓口等を移転し、本庁舎を解体したうえで新第1庁舎を建設する。
  新第1庁舎の計画規模は、S(免震構造)一部RC、SRC造地下1階地上7階(塔屋1階)建て、建築面積約5680u、延べ約3万375u(容積対象約2万5073u)で、駐車場(地下1階)169台、駐輪場205台を設ける。設計は新第2庁舎とともに山下設計が担当。
  市は解体工事、新築工事一括の一般競争入札(総合評価型)で工事を発注する予定で、16年度は7〜8月ごろに入札公告を行い、来年月議会で契約の承認を受け、新第2庁舎の完成を待って17年度に解体工事に着手し、19年度までの継続事業で建設を進める。供用開始は20年度を予定。
  また、一般会計の主な款別の予算額は、総務費が対前年度比5・8%増の179億1800万円、民生費が同5・2%増の593億6200万円、衛生費が同3・3%増の176億1900万円、労働費が同32・7%増の1億9900万円、農林水産業費が同136・2%増の7億1800万円、商工費が同11・8%増の15億8200万円、土木費が同14・3%増の162億7000万円、消防費が同1・5%増の54億6300万円、教育費が同7・5%減の124億4700万円。
  総務費は情報セキュリティ対策事業に5186万2000円、市民会館建替事業に10億円(2か年継続事業の2年目)、文化会館改修事業に1億2427万5000円(エレベータ改修等)、文学ミュージアム改修事業に2億円(グリーンスタジオ舞台照明設備改修)、北東部スポーツ施設整備事業に12億9168万5000円、スポーツ施設整備改修事業に2億5200万円(国府台市民体育館非構造部材改修工事等)を計上したことで増。
  民生費は、保育園整備計画事業に7億3810万1000円、私立保育園運営費に73億8372万1000円を計上。保育園整備計画事業は整備する保育園が2園増えることで、また、私立保育園運営費は16年度に新たに8園が開園するのに加え、3園が指定管理園から民間に移行するため増。
  衛生費は、塵芥収集車購入事業に2986万円、衛生処理場改修事業に2808万円(脱水汚泥搬出設備改修)、次期クリーンセンター整備事業に1億1900万円(地質・土壌調査等)、一般廃棄物処理施設建設等基金積立金に5億2159万1000円を計上したことで増。
  また、労働費は勤労福祉センター改修事業に5000万円(分館の空調設備改修)を計上したことで増。
  農林水産業費は、16年度から20年度にかけて行う市川漁港整備事業(第1期)の初年度分として4億522万5000円、16年度から18年度にかけて行う市川漁港護岸補強緊急対策事業の初年度分として4500万円を計上したことで増。
  また、商工費は青果卸売場下屋改修工事の実施に伴う地方卸売市場事業特別会計繰出し金1億6400万円を計上したことで増。
  土木費は、工事が本格化する新第2庁舎整備工事(15〜17年度継続事業の2年目)など庁舎整備事業に51億2434万3000円、JR武蔵野線沿線まちづくり事業に4700万円(基本調査委託)、道の駅整備事業に5億1870万1000円(16〜17年度継続事業の1年目、工事着手、債務償還開始)、斜面緑地崩壊対策事業に4950万円(山王緑地法面保護工事)を計上したことで増。
  また、消防費は消防活動車両整備事業費1億1005万4000円に加え、高谷出張所の新築基本・実施設計を委託するとして消防防災施設整備事業に4200万円を計上したことで増。
  教育費は、中学校耐震改修事業に9800万円(第一中外1校の武道場非構造部材耐震改修工事)を計上したものの、小学校耐震改修事業の終了や、16年度に予定していた防火設備改修工事を15年度(2月補正で対応)に前倒ししたことで小学校営繕事業が1億7150万円にとどまったこと、トイレ改修事業が工事箇所の減少で小学校1億1700万円、中学校5400万円にとどまったこと、北方小学校屋内運動場建替工事(14〜16年度継続事業の3年目)が峠を越え減。
  一方、特別会計のうち下水道事業会計では、真間ポンプ場・菅野ポンプ場長寿命化改修事業その1(16〜18年度)で総額6億8970万円、高谷・田尻排水区外環内回り雨水管渠建設事業(16〜17年度)で総額1億5250万円、市川南11号幹線建設事業(16〜18年度)で総額9億6200万円の継続費を設定するほか、公営企業会計システム構築委託で限度額5000万円の債務負担行為を設定する。k_times_comをフォローしましょう
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