日本工業経済新聞社(群馬)
2016/02/12
【群馬】桐生市が当初予算案を公表
桐生市(亀山豊文市長)は12日、2016年度当初予算案を公表した。一般会計では、普通建設事業費を41億3059万8000円(対前年度比9・2%減)とした。継続で実施中の清掃センター施設改修工事費減が要因。注目の(仮称)梅田浄水場本体工事費には総額67億円余りの継続費を計上。新年度から着工する。
記者会見で亀山市長は「総合戦略元年という予算組みとなった。必要なところに必要な予算を付けた」と説明。人口減少対策などの重要政策に積極的な予算を割いた。
政策の柱の一つとした桐生武井西工業団地は、県企業局と協力し17年度末完成を目指して造成工事が始まる。この団地内を南北に走るL580mの基幹道路を市が整備するため、工事費2億2630万円や電柱補償費などを計上した。
中通り大橋線には、渡良瀬川左岸を走る錦琴平線の工事を進めるため、8418万6000円を投入。一方、幸橋線へ2億712万9000円、赤岩線へ3億5666万9000円を割き県と協力し事業を実施するほか、新桐生駅では1億3717万7000円を確保し、駅のバリアフリー化や駅前広場の整備を県、東武鉄道と共に行う。
私立保育所施設改修補助は1億4246万5000円を上の台保育園に交付する。住宅取得応援事業は、本年度356件の申請が見込まれる好調ぶりを受け、新年度は500件分の4億4812万3000円を充当。引き続き住宅の建築や購入に対し、最高200万円を補助していく。
このほか、桐生球場の改修工事へ1億2539万9000円、梅田台緑地整備工事へ9073万3000円、みどり市との間を結ぶ長尾根整備事業へ8200万円、橋梁長寿命化修繕事業へ7200万円など、見込まれていた各事業へ順当に配分した。
森林・林業再生のための基盤整備に計上した2871万4000円は、桐生広域森林組合の高性能林業機械購入に対する補助に加え、市場併設型ストックヤードの整備に向けた研究に着手するもの。木材の動向を見つつ、整備の可能性を探っていく。
水道事業会計では、(仮称)梅田浄水場の本体工事が始まる。第1期の継続費が示され、16年度7億9652万7000円、17年度8億1632万9000円、18年度19億9169万3000円、19年度15億7346万3000円、20年度16億1072万3000円とした。