富山県企業局は16年度、地熱資源開発調査事業として電磁・重力探査や地質調査を進める。自民党県議会議員会との16年度予算に係る折衝結果で、1億2000万円が盛り込まれた。
150度以上の熱水資源開発の賦存量が全国第2位で、地熱資源開発の導入ポテンシャルが高いことから、県内初の地熱発電所建設に向けて調査・検討を進め、再生可能エネルギーの導入拡大を図る。今年度はエンジニアリング協会(東京都港区虎ノ門)に委託し、可能性調査として地下水の成分、地表温度のデータ分析を行った。
16年度は立山エリアを対象に地中の熱源分布や地層などを調べる貯留調査に着手する。調査結果を受け、16年度以降に試掘調査を行い、発電事業計画を策定して国の発電許認可を求める。
県は14年度に再生可能エネルギービジョンを策定した。