観光土産用菓子を製造する昭宝製菓(加賀市二子塚町、中蔵昭三社長)は、同市内で計画する新工場の建設について、4月に施工者選定に入りたい考えだ。設計はアルプデザイン(金沢市)が担当している。5月の着工を目指す。10日、中蔵社長らが加賀市役所に宮元陸市長を訪ね、新工場の建設計画を報告した。
全国各地の空港などに卸している製品の需要が旺盛で、今後も堅調な受注増が見込まれるため、同市箱宮町カ30の用地(敷地面積約8900平方メートル)を取得し、S造2階建て延べ約4500平方メートル規模の新工場を建設することにした。
手狭だった本社工場を新工場へ移転し、市内で借りている倉庫なども集約。業務の効率化を進め、生産増強を図る。投資額は8億円。5月の着工、12月末の完成予定。17年1月に引越しを行い、同年2月の操業開始を目指す。今のところ、既存工場の活用策は未定という。新工場に合わせ、新規常用雇用者を10人程度採用する。
中蔵社長は「来年には創業30周年の節目を迎える。今後も地域に根ざし、愛される企業として地域の活性化に尽力していく」と決意を示した。宮元市長は「新たな設備投資と雇用の創出は市にとってありがたい。これから外国人観光客も増えていくと思うので、企業のさらなる成長を祈念する」と激励した。