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建通新聞社(静岡)
2016/02/12

【静岡】静岡県浜松土木 防潮堤嵩上げや命山整備を本格化

 静岡県浜松土木事務所は、津波防災対策として浜名湖の今切口西側で計画する防潮堤の嵩上げや命山整備を2016年度から本格化する。今後5カ年での完成を視野に入れ、盛り土に使用する土砂の供給量に応じて順次工事を発注していく。
 防潮堤の嵩上げは、湖西市新居町の海釣り公園内にあり、約30年前に県が高潮対策で設置した堤が対象。既設の堤を大量の土砂で覆うように盛り土し、現在の海抜6・2bを8bに嵩上げする計画。東端から南側にある国道1号浜名バイパス(BP)までの新設区間を含め延長は約900b。一方、命山整備は浜名BPと防潮堤の間に設置を計画。高さを23bとし、頂上部に750平方bの避難スペースを確保する。
 嵩上げの工法検討や命山の形状、必要な土砂の量などを含めた設計は、中央コンサルタンツ静岡事務所(静岡市葵区)が担当した。
 また、必要となる10万立方b以上の土砂については、浜名湖や田子の浦港(富士市)の浚渫土を運搬して使用するほか、湖西市新居上田地区で崩落の危険性がある急傾斜地を掘削した残土を活用する。そのため、16年度は田子の浦港からの運搬計画を検討するとともに、早い段階で急傾斜地の掘削工に着手する考えだ。
 急傾斜地からは約4万立方メートルの残土発生を見込んでおり、湖西市が新居町住吉地区に設置を計画する命山整備にも土砂を供給する。掘削後の急傾斜地についても、最上部に約4000平方bの避難スペースを設けた命山整備を市が進める方針を示している。
 急傾斜地の掘削工に関する設計はフジヤマ(浜松市中区)が担当している。


提供:建通新聞社
(2016/2/12)

建通新聞社 静岡支社