鹿児島建設新聞
2016/02/11
【鹿児島】県の電子くじ計算、 落札決定時に結果公表
県は、電子入札システム内でくじ(抽選)を実施した場合(電子くじ)、落札決定通知書にあわせて処理過程を含めて電子くじの計算結果を公表する。15日以降に通知を行う案件から適用する。入札手続きの透明性の向上を図ることが目的で、同システムを使用している鹿児島市などの市町村が行う入札にも適用される。
県では、電子入札で落札となる同価格の入札をした者が2者以上となった場合に抽選を実施。電子くじは、入札参加者が事前に「くじ番号」を記入し、入札書受付日時を加算値にするなど、一定のルールに基づいて、公正な抽選を実施しているが、実際にくじ入札になった場合、当選者を決定する過程が示されていなかったことから、入札参加業者の中からは不満の声が多かった。
これを受けて県では、2014年度から計算結果の公表の在り方を検討を開始し、今回準備が整ったことから落札決定通知書の仕様を変更し、電子くじの処理過程を含めて計算結果を公表することになった。表示のイメージは、参加業者の一覧の下に、くじの計算結果の情報を表示する。
県監理課の富永信一課長は「電子入札システムの使いやすさ、分かりやすさを充実するとともに、透明性を図る運用を心掛けている。公共工事の入札および契約の適正な促進に向け、品確法の改正など入札に関する諸問題を考慮して、適切に対応していきたい」と話した。
また鹿児島市契約課の津曲正二課長は「公正な入札を実施する上で、大きな改善につながる」と話した。