宇佐美工業(熊本市)とアジア航測(東京都新宿区)、復建調査設計(広島市)、第一復建(福岡市)は、「地域で実践するi―Constructionくまもと」を立ち上げた。国交省が平成28年度から試行する「i―Construction」について、測量・設計・施工に携わる企業がICT(情報通信技術)にどう取り組めばよいか、地域で実践的に勉強して提言する。
学識者として北園芳人熊本大名誉教授、荒牧昭二郎東海大名誉教授、入江博樹熊本高専教授、葉山清輝熊本高専教授が参加。9日に熊本県市町村自治会館別館で初会合を開き、国交省検討委の内容を確認し▽3Dモデル関連技術(アジア航測)▽UAVによる計測(宇佐美工業)▽CIMを取り入れた設計(復建調査設計)▽九州地方整備局の動向(第一復建)▽UAVによるリモートセンシング(熊本高専)―について、最新の技術や動向を情報共有した。
今月中に開く第2回会合では、宇佐美工業の施工現場でドローンを使って出来形や施工進ちょく管理を試行する。4月の第3回会合で試行データを検証して課題を議論、この結果等を踏まえ6月開催予定の第4回会合で「地域発のi―Construction推進」の提言をまとめ、行政機関に提出する。
アジア航測は全国でこういった取り組みを展開しているが、九州では初めて。同社の吉川智彦・事業推進本部副本部長は「国交省が示した土工のICTサイクルを実践して検証する。九州山地や天草など多種多様な地形・地質条件を兼ね備えた熊本で連携して取り組み、情報発信していきたい」と話す。
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西日本建設新聞社