日本工業経済新聞社(茨城)
2016/02/11
【茨城】結城市が実施計画を公表
結城市が今後3年間の行財政運営の指針となる2016〜18年度実施計画をまとめた。盛り込んだ事業数は240事業、概算事業費は551億3100万円に上る。主な新規事業として、鹿窪運動公園サッカー場(多目的運動場)整備事業、上山川北部地区の工業団地開発推進事業、公共施設耐震化推進事業、公達南雨水幹線整備事業、ICT(情報通信技術)教育環境整備推進事業、山川文化会館施設改修事業などを予定している。
鹿窪運動公園サッカー場整備事業は、サッカー場と陸上競技場からなる多目的運動場の全面に芝生を整備し、サッカー専用の競技場として一新するもの。また陸上競技場の代替として、サッカー場周囲の歩道をゴムチップで舗装する。15年度内に基本計画を策定し、16年度に実施設計と整備工事を予定。事業費に1億4300万円を見込んでいる。
上山川北部地区の工業団地開発推進事業では、既存の結城第一工業団地矢畑地区が埋まりつつあるので、新たな産業拠点として事業化を推進するもの。16〜18年度の事業費は、基本・実施設計などの策定に1億4300万円。
公共施設耐震化推進事業は、本庁舎の移転計画が進んでいるが、老朽化が著しいため応急的に耐震化を施すもの。対象は第1庁舎の西側部分と、第2庁舎。16年度単年でブレース補強による対策を実施する。事業費は1億200万円。
公達南雨水幹線整備事業は、大雨時に道路が冠水する公達地区の南側で、雨水幹線の側溝や排水管を整備するもの。全体延長は約730mを想定。16年度の工事を予定し、事業費に1億円を試算している。
ICT教育環境整備推進事業は、文部科学省が進める第2期教育振興基本計画を受け、市内12の小・中学校で、普通教室に無線LAN機器などを整備するもの。17年度から事業を本格化する方針で、事業費は6000万円。
そのほか、山川文化会館の屋根や空調などの改修事業を予定。16年度に事業費2000万円を見込む。
継続事業では、新庁舎の整備事業に3億6800万円、公民館整備事業に3億8400万円、市道舗装補修・修繕事業に5億700万円、浄水場施設整備事業に2億7400万円、石綿セメント管更新事業に11億700万円、下水道汚水管渠整備事業に4億8000万円、農道整備事業に1億円などを設定している。