先に開かれた加賀市議会産業建設委員会の中で、北陸新幹線加賀温泉駅および駅周辺整備のスケジュールが市側から示された。それによると、16年度に現駅舎の南口広場で在来線仮駅舎の建設に着手。17年度から新幹線高架工事を行い、19年度から新幹線駅舎の建設に入っていく予定だ。
新幹線駅は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)、在来線駅はJR西日本が事業主体となる。
駅の構内や駅周辺の観光案内所、休憩所、駐車場、駅前広場などは市が整備する。駅北口広場は20年度、駅南口広場は21年度から着工となる見通し。駅周辺の課題としては、不足が見込まれる駐車場の確保、工事中における駅前交通広場の運用などが挙げられた。
新幹線駅舎については、これまでに検討委員会(委員長・水野一郎金沢工業大学教授)を3回開き、デザインコンセプトや整備方針などを探ってきた。
3月に開催予定の第4回委員会で同駅舎のデザインや機能を含めた基本コンセプトをまとめ、鉄道・運輸機構へ提出する。これを踏まえ、鉄道・運輸機構から複数のデザイン案が市へ提案される運びとなる。