三重交通グループホールディングス(三重県津市中央1ノ1)は8日、2015年4〜12月期の連結決算を発表した。売上高こそ8・7%減の685億円となったものの、純利益が22・8%増の29億円。16年1〜3月期は、伊勢志摩サミットに向けた投資を織り込んでいるため減益となるものの、通期予想でも12月期までほぼ変わらない純利益を維持する見通しだ。
新たな中期経営計画となる16〜18年度は、成長分野への戦略的な投資を進める考えで、3カ年で330億円程度の投資を計画。特に不動産分野には約210億円の投資を振り向ける方針だ。
不動産関連の投資計画を事業別にみると、賃貸事業では名古屋三交ビルの再開発に加えて、既存ビルや商業施設のリニューアル・再開発も計画。メガソーラー事業は、社有地など活用して施設数を16年3月期の17基から19年3月期までに28基(発電規模96・5メガh)に拡張、売上高40億円を目指す。
また、レジャー・サービス分野では、ビジネスホテル「三交イン」の京阪神地区への出店計画を推進。伊勢志摩サミット後や高速道路の開通による需要増にらんで、鳥羽シーサイドホテルの改装、御在所ロープウェイの改修なども計画している。
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建通新聞社