日刊建設工業新聞
2016/02/10
【鳥取】15年度受注額対象3月17日開札まで
県土整備部は建設工事の総合評価で採点項目の一つ、「受注額」の算定期間を見直すことを決めた。今年度から3月22日−翌年3月21日に切り替え、現行の4月1日−翌年3月31日を前倒し。例年、年度末入札に混在する繰り越し工事と翌債工事(ゼロ県・国債)で、受注額の反映時期が異なる紛らわしさを解消する。
見直し案は昨年8月にまとめており、同部は近く「総合評価ガイドライン」を一部改正し算定期間を変更する。
改正後は3月22日から同31日に開札する工事は、予算区分や契約日に関わらず落札決定した翌日から2016年度(来年3月21日まで)の受注額とする。
今年の場合だと、15年度の受注額に反映するのは3月17日(木)の開札が最終分(翌18日に落札決定)。3月18日(金)の開札では、休日(19〜21日)を挟み落札決定が同22日(火)になるため、3月18日の開札は行わない。
また、新年度予算の年間道路維持工事(土木一般A級向け)は「建設工事執行規則」に落札決定から7日以内の契約と、4月1日以降の契約が規定されている。このため、入札スケジュールは3月上旬までに調達公告し、受注額をゼロに戻すリセット後3月22日以降の開札になる。
今後、各県土整備事務所・局が「2月臨時補正」などの繰り越し工事を順調に3月17日までに開札できれば、予算区分に関わらずすべて15年度の受注額分となり、分かりやすくなる。
ただ、何らかの理由で3月22日以降の開札にずれ込んだ場合、年間道路維持工事との兼ね合いで受注者側に戸惑いが出てきそうだ。地域密着型の道路維持工事は、受注額減点があればたちまち落札から遠ざかる。道路維持工事を優先したい業者にとっては、カレンダーをにらみながらの応札が迫られそうだ。