東京商工リサーチ津支店は、2015年年間の三重県内企業の倒産動向(負債額1000万円以上)をまとめた。年間倒産件数は前年比5・4%減の86件、負債総額は同201・1%増の364億7700万円で、負債額100億円を超える大型倒産が発生したため、負債総額は2倍増となった。
建設業の倒産は、件数では前年より3件多い22件となったが、負債額は13億4600万円少ない22億8300万円だった。建設業は長年、業種として件数ワーストが続いており、件数の全体に占める割合は08年が34・5%、09年が29・3%、10年が26・1%、11年が34・3%、12年が30・2%、13年が25・2%、14年が20・8%で、15年は25・5%となった。
同支店では、三重県内の今後の見通しについて、伊勢志摩サミット開催による経済効果に加え、新名神高速道路や東海環状自動車道の整備などによって景況感は決して悪くはないとしている。
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建通新聞社