愛知県豊田加茂建設事務所は、国道301号「九久平町簗場」交差点の改良工事に伴い、巴川の護岸スロープを移設する計画で設計に着手した。東洋技研コンサルタント名古屋支社(名古屋市中区)に業務を委託、移設先などを検討するとともに、3月をめどに内容をまとめる。2016年度は今回の設計を基に河川管理者などと協議を進める予定。
同事務所では、豊田市九久平町地内で同交差点の付け替え工事を計画している。付け替え地点が現在のスロープの位置と重なるため、交通安全などに配慮して護岸とともにスロープを下流側に移設する。移設するスロープは延長約10b、幅員約3bを見込む。
巴川のスロープは、巴川中州の松生島に渡る際のアクセスや夏に行われる花火祭りなどで地元住民の利用機会が多い。このため、交差点付近の混雑を回避して安全を確保する狙いで、スロープの位置を変更する方針を打ち出した。
移設先は、現在地より下流側で「港橋」までの区間を想定。今回の委託では、護岸と併用するスロープとして構造物を含めた設計を行う。合わせて、河川管理者との協議を並行していく意向。
同事務所では今後、交差点改良工事を優先して進める方針で、護岸スロープ工事は17年度ごろの見通し。
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建通新聞社