日刊建設工業新聞
2016/02/09
【鳥取】吉方橋・賀露陸橋など5橋で溶接不良を確認
県土整備部と鳥取市が落橋防止装置の調査を進めていた県内5橋すべてに溶接不良があったことが8日、分かった。今後、元請け業者にヒアリングし、故意による不正行為があったかどうか調査する。
5橋は国交省の調査で不正が疑われている製作会社12社のうち、鳥取市のキシマ製作所と広島市の太陽工業が施工に関わっていたことが判明。昨年12月、道路管理者の県と市が元請け業者に現地調査を指示していた。
調査では、いずれも橋と桁をつなぐ溶接部に空洞などの不良が見つかった。同部道路企画課は「今月中旬にかけて元請け業者に聴き取りし、不正があったか確認する」と説明しており、3月に必要な補修を求める。
また、同部は国交省が調査した361社以外の製作会社が設置した3橋と、不具合があった製作会社113社の製品を設置した1橋で元請け業者に対し現地調査を依頼している。
溶接不良を確認した県内の5橋は次の通り。
▽吉方橋(県道若葉台東町線)▽ほたる橋(国道313号)▽昭和新橋(国道181号)▽賀露陸橋(市道湖山賀露線)(=以上、キシマ製作所が関与)▽源太橋(県道猪ノ子国安線)(=太陽工業が関与)