対馬博物館・対馬歴史研究センター整備計画 来年度設計 再来年度に本格着工か 合築方式による建設が計画されている対馬博物館(仮称)と、対馬歴史研究センター(仮称)に関し、対馬市と県は整備基本計画をまとめた。これによると、2016年度の1年間で基本・実施設計を予定しており、17年度に一体的施設の本格的な建設工事に着手したい考えだ。その後、準備期間を経て20年度初め頃の開館を目指す。
合併特例債の活用期限が18年度までと迫る中、タイトなスケジュールとなっている同計画は、16年度予算で対馬博物館(仮称)と、対馬歴史研究センター(仮称)の工事費の計上を予定。17年度には県立対馬歴史民俗資料館の移転・改修にかかる経費を予算化して、18年度からの工事に備える方針でいる。
建設予定地は厳原町今屋敷の郷土資料館跡地と対馬ビジターセンター跡地とその周辺部分。敷地面積は約6100平方b。対馬博物館(仮称)と対馬歴史研究センター(仮称)、それに両施設の共用部分を足した延べ床面積の合計は約5000平方bとなる見通し。
対馬には、旧対馬藩「宗家文庫資料」をはじめ、朝鮮半島との国際交流があったことを示す貴重な資料などが多く存在。これらの文化財を観光資源として活用したい考え。博物館建設については、対馬の歴史・文化・交流の拠点として、対馬市にふさわしい施設建設を進めていく構えだ。