日本工業経済新聞社(山梨)
2016/02/05
【山梨】都留市CCRC構想 単独型と複合型居住プロジェクトを推進
都留市と山梨中央銀行鰍ヘ、「都留市CCRC構想研究会」を3日に開き、市版CCRC構想について、地方公共団体が保有する公的不動産(PRE)活用し、「単独型居住」と「複合型居住」のプロジェクトを進める考えを示した。単独型居住(立地・まちなか型)は、既存の団地などのストックを使用し、2棟程度で約80戸を想定する。
整備の方向性では、選定業者に市が施設を貸し出し、事業者がサービス付き高齢者住宅に改修(国庫補助を活用)。食堂などの地域交流拠点を併設させる。
単独型の事業計画では、新年度に市が用地施設を購入、事業者を決定し、2017年度に事業者が改修および入居を開始する。
一方、複合型居住(都留文科大学付近)は、企業誘致による事業地開発とし、5棟程度で約200戸から400戸を段階的に行う。
市有地(宅地)を選定業者に貸し出し、事業者がサービス付き高齢者住宅などの介護関連施設を整備する。都留文科大学教員や学生との交流拠点、食堂、サロン、カフェなどの交流空間も設置する。
複合型の事業計画では、本年度内に事業計画を策定するとともに、市が用地測量を進める。新年度には市が用地購入し造成を行い、募集要項を作成し、17年度に事業者を決定する。同年度には事業者が設計し、18年度に事業者が施設整備や入居募集、19年度に入居を開始する。
CCRC研究会には、多くの建設関連業者(建設、設計、測量、不動産、電気、林業)を始め、金融機関、デイサービス業者など、約150人が参加。
県知事政策局人口対策室の安藤克美政策企画監が「まち・ひと・しごと創生 総合戦略」、また且O菱総合研究所の北井渉主席研究員が「CCRC構想とビジネスへの展開」について説明をした。
最後の質疑応答では、出席者から「高齢者住宅など整備をしても人が集まらないと思うので心配」といった意見が出た。