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建通新聞社四国
2016/02/05

【高知】高知県教委 新中高一貫校新校舎を12月議会承認案件で公告へ

 高知県教育委員会は、高知南中・高校と高知西高校を統合し、新たな中高一貫教育校を高知西高校の敷地内に設置するための基本設計が完了した。生徒数の増加に伴い新校舎を建設し、既存校舎の改修も実施する。今後は実施設計を8月末をめどに完了させた後、新校舎の建築主体は12月議会の承認案件として公告する予定。
 新校舎は、高知西高校敷地の北西側にある駐車場(旧教育センター分館跡地)と、その南側にある家庭経営室、駐輪場を解体した跡地に建設される。基本設計完了時の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ6180平方b。国際バカロレアの認定を目指しており、アクティブ・ラーニングを取り入れた探究的な学習などに対応するため、生徒が少人数で使用できる教室を多数配置することや、廊下にも机と椅子を配置した教員と生徒または生徒同士の学びの場となるスタディコーナーを配置する計画。既存の食堂棟が解体されるため、中学生用と高校生用の食堂も校舎内に配置される。
 新校舎建設に伴い、既存の駐輪場が解体されるため、本館と南舎の間にある食堂棟を解体し、新たな駐輪場棟を建設する。駐輪場棟の規模や構造は未定だが、高校の定員数と同じ840台分が駐輪できるようにする計画。解体する食堂棟の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ844平方b。
 16年度当初予算への要望額は、新校舎新築工事費に3億5878万円(17年度の債務負担19億5686万円)、既存建物解体工事費6171万円、工損事前調査委託料1213万円、工事監理委託料1849万円(17年度の債務負担4315万円)など。
 なお、既存の本館、北舎、南舎の改修を17〜18年度に行う予定。工事内容は、段差解消やエレベーターの設置によるバリアフリー化や教室の配置が変わることによる間仕切りの改修など。規模は本館が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2492平方b、北舎が同造4階建て延べ2397平方b、南舎が同造4階建て延べ4370平方b。
 新中高一貫教育校の定員は中学校240人、高校840人の計1080人。18年4月に中学校を開校し、23年4月に統合完了する計画。所在地は高知市鴨部2ノ5ノ70。
 基本設計と実施設計は東畑建築事務所(大阪市)と細木建築研究所(高知市)の設計共同体が担当。

提供:建通新聞社