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北陸工業新聞社
2016/02/04

【新潟】産学官連携で担い手確保へ/若手従事者が魅力など伝える/県央工生職場見学/整備局信濃川下流、小柳建設

 北陸地方整備局信濃川下流河川事務所と小柳建設は2日、県立県央工業高校の生徒を対象とした職場見学会「私たちが働く職場はどうですか?」を開催。産学官が連携し建設業の担い手確保に取り組んだ。
 この日は、都市防災コースの生徒18人と建築コースの18人が参加した。都市防災コースの生徒は同事務所三条出張所を訪れ、小野伊佐緒出張所長が、国土交通省の組織や出張所の役割、実際の仕事内容を説明。続いて、三条市内にある蒲原大堰・中ノ口水門管理所に移動し、信濃川下流の概要や洪水の歴史、蒲原大堰と中ノ口水門の特徴と役割を学んだ。また、建築コースの生徒は見附市内で小柳建設が施工中のコミュニティ銭湯の現場を訪れ、雪が降る中、生徒たちは真剣な眼差しで見入っていた。
 最後に、三条市内の三条防災ステーションに全員が集合し、工業高校卒業後、入省1年目の上野佳大さんと田知行志保さん、同じく県央工業高校卒業後、小柳建設入社4年目の高橋信人さんが生徒たちの前で建設業界の魅力ややりがい、アドバイスを語った。
 上野さんはアドバイスとして自分の思いをできるだけ具体的に伝えること、人とのコミュニケーションを大切にすることの重要性を説き、鹿児島県出身の田知行さんは北陸地方整備局は女性が働きやすい職場であることを知り同局に決めた経緯を話し、「実際に職場は多くの女性が活躍している。安心してこの業界に入ってきてほしい」と話した。また、高橋さんは「水害の時に活躍する現場作業員に憧れて、自分の手で街を直し、より良い街にしたいという思いで建設業に決めた。何もないところに造り上げる達成感は建設業ならでは」と魅力を語った。
 参加した生徒は「自分の知らないところで街の安全を守ってくれていると感じた。自分も将来、建設業で働きたい」と将来を見据えていた。同校の大倉守正主任は「普段入れない現場を見学できたり、実際に話を聞ける場は生徒にとって非常に大きい。これからの進路選択の材料になった」と語っていた。

hokuriku