新城市は、「千郷児童クラブ」の専用施設を整備する計画で、2月中にも基本・実施設計を外注する。用地取得などを経て、2017年度の工事着手を目指す。児童クラブの専用施設は1月に完成した「東郷西児童クラブ」に次いで2例目となる。市では設計に先立ち、建設予定地の物件調査に先行着手、今後の設計や用地交渉に反映していく。成和コンサルタント(新城市)に業務を委託、履行期間は9月中旬まで。
同施設は、千郷小学校の低学年を中心とする児童を対象に、主に放課後対策として整備する。定員40人とするスペースを1単位として、4室設けることをベースに2階建ての施設を想定。建設予定地の状況などから流動的で、今後の設計などとともに施設の規模や配置などについて検討、詰めていく考え。
現在の千郷児童クラブは、千郷小学校や千郷中学校、千郷東こども園など周辺施設の余剰部屋などを利用して運用している。各施設の老朽化に加え、エアコンなどの設備が不十分な環境面を憂慮。分散型から新たな施設を整備することで、安全面の不安を解消するとともに指導員配置などの効率性、児童らの利便性の向上を図る。
建設地は杉山地内の生涯学習センター「ちさと館」の南側隣接地。今回の物件調査では、山林など面積約800平方bを対象に実施する。市ではちさと館南側の駐車場と合わせて建設用地を確保する方針だ。
同市では今後、物件調査や基本・実施設計を16年度内で行うほか、並行して建設予定地の用地取得を進める。順調にいけば17年度の本体工事着手に向け予算化を図る。
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建通新聞社