建通新聞社(東京)
2016/02/04
【東京】警視庁 丸の内署基本設計を日建に
警視庁は「丸の内警察署庁舎改築基本設計」を日建設計(千代田区)に委託した。プロポーザル方式で選定し、1日に同社が見積もった5500万円(税抜き)で契約することを決めた。老朽化し手狭になっている既存庁舎を延床面積8500平方b規模で建て替え、東京消防庁有楽町出張所を合築する。11月30日納期で成果を得て実施設計に移行し、既存庁舎の解体を含めて2018年7月〜21年10月に施工する考えだ。
丸の内署(千代田区有楽町1ノ9ノ2、敷地面積745平方b)の既存庁舎の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上10階建て延べ6146平方b。築40年が経過し老朽化して耐震性が低く、手狭になっているため、都有施設に一時的に機能を移転した上で建て替える。
新施設の規模は地下3階地上12階建て程度で延床面積約8500平方bを想定。今回のプロポーザルでの日建設計の提案を基に、敷地条件や環境への配慮、経済性などを踏まえた最適な構造・階数・規模などを絞り込んでいく。東京消防庁の有楽町出張所を合築するとともに、限られた敷地面積に対応するため平面往復式(スラットコンベア式)の立体駐車装置を配置する。
15〜16年度で基本設計、16〜17年度で実施設計をまとめ、18年度に着工。既存庁舎を解体撤去した後、新庁舎を建設する。21年10月の完成を目指す。
現段階での予定工事費(税抜き)として建築に26億1496万円、電気設備に5億8438万円、空調設備に4億2272万円、給排水衛生設備に3億0494万円、エレベーター設備に1億4935万円、機械式駐車設備に3億0375万円、旧庁舎撤去に2億2776万円が必要と見積もっている。