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秋田建設工業新聞社
2016/02/03

【秋田】 秋田市役所の現庁舎解体・新庁舎屋外環境整備で落札決定

 秋田市新庁舎建設室の所管で先月20日に開札された「秋田市旧庁舎解体および新庁舎屋外環境整備工事」は、7億2,900万円(税抜)で中田・加藤・中央特定建設工事JVの落札が決定した。市議会2月定例会での契約承認を経て着工し、平成29年12月15日の予定工期で行われる。「100年に一度の事業」とも言われている新庁舎の建設に伴い、昭和39年に建設された現在の庁舎は解体され、半世紀におよぶ歴史に幕を下ろすこととなる。
 初代秋田市役所は、現在の中通三丁目(北都銀行本店)にあった南秋田郡役所内で明治22年に業務を開始し、翌23年には郡役所を買収。同庁舎は明治38年に全焼したため、現在の千秋矢留町(通町橋交差点ガソリンスタンド)で庁舎建設を開始し、明治42年に2代目庁舎が完成した。
 その後、2代目庁舎では改築や増築も行われたが、老朽化や狭あい化が進み、昭和39年には3代目となる現在の庁舎が山王一丁目に建設された。現庁舎が建設された当時の秋田市人口は約21万人だった。
 今回、解体の対象となっているのは本庁舎(昭和39年建設RC4F・B1F9,403u)、議場棟(昭和39年建設RC2F3,715u)、福祉棟(14年建設S3F1,384u)、自転車駐輪場、福祉棟歩行者通路、外構構造物など。
 発注工事には新庁舎関連工事も含まれており、地下車路(RC168.09u)や広場庇1(S1F493.02u)、喫煙所(北)、第1駐輪場を新築する。また、屋外環境整備として駐車場舗装や広場などのブロック舗装、排水構造物の設置、植栽、工作物(旗ポール、広告掲揚塔、駐車場サイン等)の設置も行う。
 新年度には別途、分館の耐震補強および改修工事も発注される。現在の分館は昭和39年に建設された鉄骨造4階・地下1階・塔屋2階、約2,550uの施設。天井の耐震化に伴い、照明器具の撤去・再設置や空調機器の取り外しなどの工事も発生する見通し。
 建設中の新庁舎は、ハイブリッド免震構造で鉄筋コンクリート造(一部はプレストレストコンクリート造)、延べ床面積は30,980.23u規模。清水・千代田・シブヤ・田村建設工事JVで工事が進められており、現在は外観のほぼ全容が現れている。来月15日には庁舎部分が完成。4月28日には外構を含む全工事が終了し、5月6日に開庁する予定。

提供:秋田建設工業新聞社