高知県土木部は、高知市と連携して整備を進める都市計画道路高知駅秦南町線で、久万川に架設する橋梁詳細設計を大日本コンサルタント高知営業所(高知市)に委託した。設計期間は8月までの予定。橋梁下部工の着工時期は2017年秋以降になる。
新たな橋梁については、既設の久万川橋の下流側歩道を撤去し、既設橋に接続する形で新設する。同社が担当した予備設計では、現地の状況などを踏まえ、上部工が鋼3径間連続プレビーム合成桁で橋長83・4b、下部工は橋台が逆T式橋台(L型橋台も同類)、橋脚が張り出し式橋脚、基礎工は場所打ち杭としており、今後詳細を詰めていく。
既設橋を供用しながら新橋梁の施工を進めるため、今回の業務では、段階的な交通切り回し計画、交差点形状の検討も進める。また片側歩道を撤去し、新橋梁を接続することで既設橋の荷重が従来より増加するため、既設橋上部工の耐震補強設計も進める。
高知駅秦南町線は、高知市塩田町の産業道路交差点から久万川橋、イオンモール高知の東側を通り、県道高知北環状線までの延長750b。全幅24b(橋梁は23・3b)の4車線道路で、産業道路から久万川橋北詰めまでは既存道路の拡幅、久万川橋北詰めからイオンの南側までは新設となる。当面は用地取得を進めるため、工事着手時期は未定だが、19年春に高知赤十字病院がイオンの東側に移転し開院する予定となっているため、それまでに暫定2車線で開通させる考えでいる。全面開通の時期は未定。
この路線は、慢性的な渋滞の解消、災害時の輸送路確保などを目的に計画された。事業主体は県だが、市も用地取得などを行い、県市が連携して整備を進める。開通後は市道となる予定。
提供:建通新聞社