建通新聞社(神奈川)
2016/02/02
【神奈川】川崎市 等々力硬式野球場改築を2月中旬に再公告
川崎市は、昨年12月に不調となった「等々力硬式野球場改築工事」の総合評価方式一般競争入札を、2月中旬ごろに再公告する予定だ。3月に入札し、6月の市議会での契約承認を目指す。WTO対象案件となる見通し。
新球場は、両翼が100b、センターが122bで県内最大級。位置は旧球場から南東方向へ移し本塁側を北東の向きにする。フィールド部分は内外野、ファールグランドとも現在と同じ人工芝とする。
収容人数は内野スタンドが6000人、外野スタントが4000人程度、合計1万人程度。当初、内野スタンドの一部に屋根を設置する計画だったが、内野スタンドそのものを2層式にすることで屋根の代替えとし、施設をコンパクト化し工事費を縮減する。
内野スタンド下には更衣室やトイレなど諸室を設け、屋内ブルペン、室内練習場も備える。外野スタンドは芝生席とし、公園の一部として利用できるようにする。また外野スタンドと一体的にデッキを整備し、デッキ下の一部にインフォメーションセンターやカフェなどを設置する。
夜間照明設備は現在、内野で400ルクス、外野で200ルクスとなっているが、新球場では内野1000ルクス、外野750ルクスとし、公式戦をナイターで実施できるようにする。またスコアボードはLED表示を予定している。外野スタンド側に整備する老人いこいの家、防災備蓄倉庫なども野球場の本体工事に一括して発注する方針だ。
所在地は中原区等々力緑地内。
設計は山下設計(東京都中央区)が担当。
提供:建通新聞社