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北陸工業新聞社
2016/02/02

【石川】27名に修了証を授与/ヘリテージマネージャー育成講習会修了式で/石川県実行委

 石川県ヘリテージマネージャー(歴史文化遺産活用推進員)育成講習会が1月30日、前期、後期のすべての日程を終え、修了式が金沢市の金沢職人大学校で行われた。
 ヘリテージマネージャーは、地域に眠る歴史的文化遺産を発見・保存し、まちづくりに活かす能力を持った人材。全国の建築士会や教育委員会が中心となって育成への取り組みを進めている。石川県でも、県ヘリテージマネージャー育成事業実行委員会(委員長・照田繁隆県建築士会会長)を設置し、今年度から育成講習会を開始した。
 講習会は昨年6月13日に開講し、前期と後期合わせて64時間に渡り、座学(講義)と演習が実施された。修了者は37名で、このうち金沢市歴史的建造物修復士の資格を持つ10名が後期の講習受講を免除され、前期で修了している。
 30日に行われた修了式では、残りの27名に修了証が授与された。冒頭、照田委員長が「前期、後期と長い期間に渡って勉強された皆さんに敬意を表したい。新幹線の開通で金沢に来られる方が増え、多くの人たちが金沢のまちづくりや建築を評価している。金沢以外の県内各地域でも、歴史的な古い建造物を見直そうという動きが拡がっている。今日取られた資格を役立てて、活躍してくれることを期待している」とあいさつ。続いて、照田委員長から修了者一人一人に修了証が手渡された後、全員で記念撮影を行った。
 修了者はヘリテージマネージャーとして認定されれば、県内の歴史的建造物の発掘と価値付け、修復と利活用に向けた活動を、お互いに情報を共有しながら行うことになる。育成講習会は来年度以降も継続する予定。

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