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大分建設新聞社
2016/02/02

【大分】竹田市の新文化会館、今秋にも工事発注へ 

 竹田市は、玉来の現在地に建て替える文化会館の基本設計が完了したことを、1月29日、市総合社会福祉センターで市民に報告した。設計を担当している牛℃R壽夫建築研究所(東京都)が、座席数を700席(2階席含め)などに決めた前回案に外観デザインなどの修正を加えた基本設計の概要を説明した。引き続き、実施設計業務に入っている。
 市民など約50人が参加。首藤勝次市長が「アンケートなどでの、多くの市民の意見も重ね合わせた基本設計が完了した。機能面などは皆さんの意見を取り入れ英知を結集した。すばらしい文化会館にしたい」とあいさつ。
 同研究所の長谷川祥久設計主任が、全体の概要を説明。外観や音響効果、活用方法などを紹介した。大ホールは、高い天井や舞台の見やすさ、温かみのある素材を使用するほか、音が観客に直接はね返る反射板を採用した。外観は白を基調とした明るい印象で、施設内の様子が外からも見えるようにコの字型のガラス張りに。大ホールと多目的ホール(約175席)をつなぐ「木柱回廊」はギャラリーやオープンスペースとして使い、大きさの違う楽屋などを配した「木柱大広間」は、公民館機能としても使えるよう和室や調理室も設けられている。
 市文化会館は、24年の豪雨で被災し閉館した。建設費は、国の社会資本整備総合交付金(9億4500万円)や合併特例債を活用し、市の実質負担金約6億円など合わせて30億円前後の見込み。現在、既存の文化会館と同館につながっている中央公民館を後藤総合工業・クリアスJVが解体中。隣接する体育センターの復旧工事は、鰹シ井組が3月末の工期で請け負っている。
 今後、市は実施設計が終わる秋頃に建築工事を発注し、30年春頃に完成、オープンは同年秋頃を目指している。  

提供:大分建設新聞社