日本工業経済新聞社(群馬)
2016/02/01
【群馬】建て替え計画素案まとむ 高浜クリーンセンター
高浜クリーンセンター(高崎市高浜町)の整備で、市は「建替基本計画素案」をまとめた。既存施設の隣接地に新施設を建てる計画。可燃ごみ処理施設のほか不燃・粗大ごみ施設、リサイクルセンターを整備する。跡地にはテニスコートや野球場、温泉などの還元施設を建設する予定。クリーンセンターについては新年度から具体的な設計に入り、2019年度着工、22年度供用開始を目指す。
新たなクリーンセンターの概要が固まり、市は今月8日まで素案について市民などからの意見を募集している。
素案では、可燃ごみ処理施設は1日480t、不燃・粗大ごみ処理施設は同34t、リサイクルセンターは同65tの規模を想定。可燃ごみについては現在の450tと同等以上の能力を確保する。不燃ごみ施設やリサイクルセンターについては、ごみとして出される容器などが近年軽量化されている状況を踏まえ、施設規模を決めた。
可燃ごみの処理方法は、「焼却方式」「焼却+灰溶融方式」「ガス化溶融方式」の3方式から検討。代替えの利かない市の重要施設のため、採用実績が多く安定性や環境保全性に優れた、焼却方式(ストーカ式)とすることにした。
現在野球場がある東側に不燃・粗大ごみ処理施設、その西隣に可燃施設を配置。南側はごみの計量や搬入路のゾーンとする。
施設には高い耐震性を求める。また烏川に面した立地のため浸水対策も行い、災害時にも安定して稼働できるようにする。
事業を進める方法として民間の資金やノウハウを活用するPFI方式やDBO方式があるが、市は「長期にわたり安定的に運用でき、効率的かつ経済的な事業方式」であることを重要視し、公設公営とする。
市は新年度から仕様書の作成や設計を始め、2019年度着工、22年度までの完成を目指す。施設完成後は跡地に、ごみ焼却の余熱を利用した高効率ごみ発電所や、現在建設予定地にあるテニスコート、ゲートボール場、野球場などを整備する。
地元からは余熱を利用した温水プールの整備要望もあがっている。