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北海道建設新聞社
2016/02/01

【北海道】東京の洋菓子店が美瑛町のデッカ局跡地にフードバークを計画 

 東京の洋菓子店ラ・テールが、美瑛町大村村山地区のデッカ局跡地にレストランやカフェ、宿泊施設などから成るフードパークの建設を計画していることが分かった。既に土地の所有者である町へ意向を伝えており、町は2015年度内に事業協定を締結したい考えだ。
 同社は1998年に開業。都内に洋菓子店、パン屋、レストランなどを展開し、店舗では美瑛産小麦を使ったパンを販売している。
 昨年夏には市場調査も兼ね、町内に期間限定で出店。売り上げが上々だったようで、同社はフードパーク構想を昨年9月に町へ伝えた。
 計画によると、事業は3段階に分け、5―10年かけて実施。1期では洋菓子、ベーカリー、レストラン・カフェなどを備えたコア店舗を建設。2期は製品工場や食関連の物販施設、3期は小麦の製粉工場、オーベルジュ、コテージといった宿泊施設などを設け、施設周辺にはイングリッシュガーデンを配置する。
 今回、事業候補地に挙がっているデッカ局跡地は、かつて海上保安庁の電波塔が建っていたが、01年度に撤去された。町は乱開発を防ぎ、自然のまま美しい風景を維持するため、04年度に国から敷地15haを約840万円で取得。過去には町で自然公園整備を構想した経緯がある。
 町は今月4日に地区住民を対象に説明会を開催しており、31日に再度開く予定だ。