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日本工業経済新聞社(茨城)
2016/01/29

【茨城】笠間公民館を来年度から2カ年で整備

 笠間市は、来年度から2カ年で笠間公民館(石井2068―1)のリニューアル改修工事を行い、今後約30年にわたり使用できる最新機能への更新を図る。順調ならば7〜8月ごろに一般競争入札を行い、9月議会で承認を得てから着工する。来年8月の工事完了を見込み、9月の供用開始を目指していく。概算工事費は約7億8000万円を試算。設計は鰹建築研究室(水戸市)。
 笠間公民館は、笠間市民体育館と同じ敷地内に立地。2014年度の年間利用者数は延べ5万6673人。
 建物の規模はRC造(一部S造)3階建て延べ床面積3115・86u。施設としては、500席(車いす席3席を含む)の大ホールのほか、会議室(3室)や和室(2室)、料理実習室、視聴覚室、音楽室、展示室などの機能がある。
 1982年に建築され、内外装材の劣化や機器の老朽化が進んでいる。また、交換部品の入手が困難になり、ランニングコストが増加するなど、運営にも支障を来している。
 このため、リニューアル工事を実施することで今後30年程度使用できる最新機能への更新を図る計画。
 外観は、既存のタイル意匠を生かしながら壁全面を補強し、タイルの落下防止を図ることにより利用者の安全性を確保する。
 内観としては、トイレ改修で和式中心の便器を様式中心に切り替えるとともに、オストメイト対応器具の設置や多目的トイレを増設する。また、照明はLEDに変更。空調設備は空冷ヒートポンプ方式を採用し、省エネルギー化を図る。
 大ホール改修では、音響・照明調光設備の機器類を交換・新設。客席の椅子は利用者がゆとりを持って鑑賞できるよう幅を40o広げ、客席数も12席増やす。
 工事期間は、大ホール利用がピークになる秋の市民展覧会などを考慮し、10〜11月から約11カ月間とする。工事中は友部や岩間の公民館のほか、各地区公民館の利用を調整。事務室は市民体育館内に仮事務室を置く。
 概算工事費の内訳は、建築工事が約2億3000万円、電気設備工事が約2億1000万円、機械設備工事が約1億6000万円。合併特例債を活用し、一般財源は極力抑えたい考えだ。