西尾市は、PFI事業の公共施設再配置計画として位置付ける「新たな官民連携手法(西尾市方式)による公共施設再配置第1次プロジェクト」で、優先交渉権者を豊和グループ(代表企業・豊和)に決定したと発表した。2月上旬に基本協定を締結し、4月下旬まで提案内容や提案対価などについて協議する。交渉の成立後、5月に仮契約、6月に本契約する。
同市では、選定評価結果や提案金額(総額)のほか、PFI事業による事業費の削減割合などを示すVFM(バリュー・フォー・マネー)などについて報告書をまとめ、4月下旬までに公表する見通し。
同プロジェクトは、公共施設の再配置計画を推進するため、西尾市独自の内容を導入したPFI事業を採用。地域別・施設用途などから絞り込んだ5事業を実施するもので、事業期間は契約締結日から30年間。サービス対価予定額は327億4393万1000円(税抜)。
提案概要は、「きら市民交流センター」(仮称)を支所棟とアリーナ棟の2棟に分散して整備するほか、コミュニティ公園体育館・管理棟の跡地に屋外型スポーツドームでフットサル・テニス兼用のコート、一色支所跡地に10階建て全90戸の市営住宅や小・中学校用に新しい学校給食センターを整備する―など。同グループの提案内容は、設定するサービス対価予定額を下回る金額になっているもよう。
同グループは、SPC(特別目的会社)を組成する12社と、連携する不動産開発企業2社で構成している。構成企業は次の通り。
▽代表企業―豊和(西尾市)
▽構成企業―エムアイシーグループ(西尾市)、辻村工業(西尾市)、サンエイ(刈谷市)、西三河エリアワン(刈谷市)
▽協力企業―アップビート(西尾市)、豊田設計事務所(西尾市)、アイコン(西尾市)、吉良建設(西尾市)、ミツイワ建設(西尾市)、AMネクスト(名古屋市)、アイホー(豊川市)
▽不動産開発企業―矢作地所(名古屋市)、西尾地域開発(西尾市)
提供:
建通新聞社