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　三浦市は、公募型プロポーザルで「三浦版ＣＣＲＣ構想検討調査」の委託先に三菱総合研究所（東京都千代田区）を選定した。履行期限は３月31日まで。三浦市の持つ食材や景観などのコンテンツを生かし、雇用の創出や人口減少抑制につながる、三浦市ならではのまちづくりを行うために調査、検討。実現に向けた取り組みのスケジュールなどを整理する。市は調査の結果を踏まえて、三浦版ＣＣＲＣ構想をまとめる予定だ。
　ＣＣＲＣは、継続的なケアを提供する高齢者向けコミュニティーを意味し、政府の「日本版ＣＣＲＣ構想有識者会議」が昨年12月に「生涯活躍のまち」構想をまとめた。三浦市では人口減少に危機感を持ちながら抜本的な解決策が見いだせていないことから、雇用創出、人口減少抑制を目指して、三浦版ＣＣＲＣ構想に取り組む。
　委託する業務では、国内外の先駆的事例の情報を収集する一方で、三浦市の高齢者と地域の現状・課題を整理する。また、新たな居住者となりえる首都圏のアクティブシニアを対象に、▽移住ニーズの有無▽人口減少抑制や地域経済活性化などへの効果▽具体的な課題―などを調査。さらに市内の人口動向、首都圏から移住につながる地域資源・社会資源の充足状況などを把握、分析した上で、三浦市でのＣＣＲＣ展開の可能性を検証する。
　ＣＣＲＣ構想の実現に向けては、特区、都市計画、税制など活用できる可能性がある制度を検討するほか、行政や地域を含めた連携・調整体制を検討。今後の拠点での事業化に向けて必要となる取り組みやスケジュールを整理する。