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　伊勢市は、市立伊勢総合病院（楠部町３０３８）の建て替え工事について、ＥＣＩ方式による建設工事の実施設計協力事業者（施工予定者）の選考を進めていたが、１月28日に予定していた公開ヒアリングを延期した。
　施工を希望する複数の建設業者の工事見積価格が、市の予定工事価格を超過していたためで、市は、２月末をめどに見積価格について各業者から聞き取りを行う予定。その後、再度公開ヒアリングを行い、事業者を決定する考えだ。
　新病院建設事業では、建設や造成、解体工事費など全体事業費として約１６８億円（税込み）を想定し、今回、問題となったのは建設工事費約１１４億円（税込み）。同事業は２０１３年３月に示した基本計画で、建設工事費を70億８７００万円と試算していたが、人件費や資材の高騰の影響を考慮し、現在の１１４億円に増額した背景がある。市は、現時点では建設工事費を再度増額する考えは示していない。
　新病院の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造５階建て延べ２万４８７０平方�b。建設地は、現在の伊勢総合病院の南側の敷地約３万６８００平方�b。
　事業スケジュールについては、実施設計を15年９月〜16年８月、工事を16年10月に着工する計画だったが、ずれ込む可能性がある。工期は24カ月を予定。基本設計は、安井建築設計事務所名古屋事務所（名古屋市東区）が担当。

提供：建通新聞社