京都府営水道の計画によると、資本的支出の改良事業費は27年度に42億5900万円、28年度に28億9900万円、29年度に33億1900万円、30年度に30億0600万円、31年度に26億3200万円を見込み、5年間で合計161億1500万円を投じる計画。
1月26日開催の京都府営水道事業経営審議会で明らかにした。
改良事業費は主に宇治系送水管路の更新・耐震化、乙訓浄水場の耐震化、木津浄水場の自家発電設備等の老朽化施設更新等に充てる。
特に宇治系管路は設置年度が古く耐震性の低いA形ダクタイル鉄管と異形管に高級鋳鉄管を使用しているため、最優先で34年度までに実施する計画。
宇治系送水管路の更新・耐震化では、宇治市街地区間の宇治浄水場〜宇治市第2分岐付近までの3・6qについて、シールド工法でトンネルを施工(一次覆工)。一次覆工内に水道管(φ700)を配管後、一次覆工と水道管の空隙にモルタルを充填する。
先行着手のφ700×L2・2q(第1工区と第2工区)の事業期間は27〜30年度。宇治系送水管路更新・耐震化工事(宇治市街地第1・第2工区)として昨年12月に公告、今年2月25日に開札し施工業者を決める。
φ700×L1・4q(第3工区)は28年度に発注予定で工事期間は31年度までの予定。33・34年度に撤去の予定。
久御山接続区間の宇治市第2分岐付近〜連絡管(宇治)接続までの2・5qは、開削+推進工法とし、27〜29年度に設計・調査等、29年度〜31年度に工事を行い、32〜34年度に撤去を行う予定。
木津川大橋区間の連絡管(木津)接続〜八幡市第1分岐の1・4qは開削+推進工法とし、29〜30年度に設計・調査等、30年度〜32年度に工事を行い、33・34年度に撤去を行う予定。
城陽線区間の幹線分岐〜城陽市第3浄水場までの2・6qは、開削+推進工法+水道橋で、25〜27年度で設計・調査等を終え、26年度〜28年度に工事を行い、29〜31年度に撤去を行う予定。
全体計画(25〜34年度)で約90億円を想定。26年度までの実績は約2億4000万円、27年度は約1・3億円を見込み、27年度末の事業費ベースで約4%を予定。
浄水場施設耐震化事業では、乙訓浄水場の沈殿地の工事を27・28年度で完了させる。
施設更新等事業では、宇治浄水場の中央監視制御装置更新工事を26〜28年度で完了させ、木津浄水場のろ過池機械設備更新工事を27・28年度で完了させる。