中村知事と長崎・雲仙・南島原・諫早各市幹部が同行し国に要望 延長6` 概算事業費180億円 諫早市と南島原市を結ぶ地域高規格道路島原道路(約50`)について中村法道知事らは、未着手となっている有明―吾妻間(約15`)のうち、瑞穂―吾妻間(約6`)の新規事業化を国土交通省に求めた。有明―吾妻間を分割し、この区間に絞り要望するのは今回が初。事業の必要性を訴え、早期事業化を目指した。
具体的なスケジュールについては確定していないが、県は地元住民を対象としたルート案に関する説明会などを経て、地元の意見を聞きながらルートを確定させたい考えだ。用地取得費や測量・設計費、工事費用などを含めた全体事業費に関しては概算で180億円と試算されている。
県によると、瑞穂―吾妻区間は、延長L=約6400b、幅員W=7・0(12・0)bとなる見通し。バイパス化として整備するもので、事業に要する期間を8年間と想定。採択されれば、初年度となる16年度に1億円を投入し、測量や設計に着手する構えだ。
同事業について県は、島原道路の整備による諫早ICまでの時間短縮により、地域産業の振興などに役立つと期待。事業主体となる県は早期事業化とともに、採択後は用地交渉に入り買収の進み具合を見て、できるだけ早期に工事に着手したい考えで、23年度の工事完了を目標としている。
日見バイパス 新規事業化も このほか、国道34号(日見バイパス)の新規事業化、長崎自動車道長崎―長崎多良見間の4車線化、西彼杵道路(時津工区)の整備促進、長崎駅周辺事業の整備促進、安定・持続的なインフラ整備を要望。長崎市、雲仙市、南島原市、諫早市などの幹部らが同行し、早期整備などを求めた。