トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2016/01/26

【千葉】千葉県生コンクリート品質管理監査会議/59工場が減点ゼロ60工場に「合格証」

 「第37回千葉県生コンクリート品質管理監査会議」(議長=重倉祐光・東京理科大学名誉教授)が22日、千葉市内の京葉銀行文化プラザで開かれ、2015年度下期の品質管理監査結果報告などを審議。その結果、千葉県生コンクリート工業組合(鈴木実理事長)の組合員のうち60工場(63プラント)を適合とし、「品質管理監査合格証」の交付を決定した。今回の品質管理監査集計結果で特筆されるのは、減点ゼロが60工場のうち59工場(昨年は59工場のうち57工場)に及び、全体の98・3%(同96・6%)を占める驚異的な成績が特徴。監査を受けた千葉県生コンクリート工業組合の各々の工場の品質管理レベルが、全国的規模でみても安定的にトップ水準にあることを改めて立証した。
  ◇重倉・東京理科大名誉教授も絶賛
 監査は昨年9月1日から10月13日にかけて実施。同会議は、産官学体制による公正な品質管理監査を都道府県単位で実施することにより、レディーミクストコンクリートの日常の品質管理の徹底と安定的供給を実現。当該地区の工場で製造される同コンクリートの品質に関する使用者からの高い評価をはじめ、信頼並びに理解と協力を得ることを目的に、各工業組合からの要請を受けて設置したもの。
 ◇厳格な品質監査
 冒頭で重倉議長は、この監査会議について「外部の監査委員に加え、中立委員の立会による信頼のおける審査である」と強調したうえで、今回の監査結果を野球に例えて「パーフェクトゲームを一つの四死球で逸した心境」と表現し「全国の生コン品質管理監査を見ているが、ここまで完璧な監査結果をコンスタントに出し続ける組合は、千葉県以外には知らない」と断言。「大変素晴らしい内容である」と、その驚異的とも言える内容を称えた。
 また「昨年全体をみた印象」として「木材やパルプ、プラスチック、鉄などの原材料メーカーに加え、セメントの出荷量もある程度確保し、業績を上げているようである」とする一方、コンクリート業界においては「各工場で出荷距離が限定されることから、地域によって違いが生じ、景気などの動向はあまり芳しくない」と分析。「その中でこのような素晴らしい成績を残して頂いたということは、私も大変誇りに思う」と述べ、あいさつとした。
 ◇集約化と品質管理と構造改善を
 次いで、委嘱者として鈴木理事長は、重倉議長の言葉を受け「みなさんのご指導のもとで、我々生コン業界の徹底した品質管理が浸透しつつあり、数年にわたり良質のコンクリートを供給することが出来たと自負している」と弁。「さらに気を引き締め、従来通り、間違いのない商品を供給していく覚悟でいる」との決意を示した。
 一方で「『失われた20年』という言葉をよく聞くが、まさに我々の業界は国内需要そのものである」とした鈴木理事長は「地域格差が非常に大きく、県内でも東京近郊の協同組合の業績は非常に良いが、県南や外房側の出荷数量は見るに堪えない状況である」との実情を訴えた。さらに「我々生コン業界では、出荷量が全盛期の3分の1程度に減少していることから、今後は生コン工場の集約化を行い、品質と管理に合わせて構造改善を行う必要がある」との認識を示したうえで「委員の方々には、是非とも良い知恵をお借りしたい」と要望し、あいさつに代えた。k_times_comをフォローしましょう
times